こんにちは。前回の記事での春に出かけたパリのスタバのお話ついでに、今回はフランス観光の人気スポット「モンサンミッシェル」へ、パリから弾丸日帰りで行ってきたお話です。
個人手配のフランス旅行の中でも、パリから380キロ、だいたい東京〜名古屋間といった距離感のモンサンミッシェルに、その日のうちに帰って来る計画は費用・交通手段など、頭の悩ませどころでした。
色々調べてみたところ、日帰りツアーの選択肢は以下となります。
(1)バスツアー:いずれのバス会社もお一人様4万円前後。今回、家族3人で出かけましたので、正直なところ1日の移動費用で10万超えは避けたいところ。
加えて、長時間のバス席の閉塞空間はちょっと耐え難い。途中の田園風景などの景色も楽しめないだろうし。。
(2)TGV:いろいろとググってみたところ、なんとか列車の手配までは自力で出来できそうでした。
しかし、TGVモンサンミッシェル駅下車後の乗り換えバスの本数が少ない事がわかり、仮にそのバスに乗れない場合、目的地まで辿り着けそうもない不安が頭を過ぎってしまってパス。
3)諦めずいろいろ検索してみると、なんと!日系モンサンミッシェル専門の現地コンシェルジュがありました。
www.accent-aigu.com
此方は現地の日本人女性による親切なメールで応対をしていただけますのですごく安心出来ました。
モンパルナス駅からの特急券。モンサンミッシェル入場チケットの手配が可能です。
また最寄りバスの乗換えの仕方を親切に教えていただけます。
また、お値段も非常にリーズナブル、いうこと無し!
そして当日
何の不安もなくオペラ通りのホテルを朝6時半に出て、メトロでモンパルナス駅へ向かいます。
駅のパン屋さん(PAUL,東京にもありますね)でパンとコーヒーを買って、7時半発の特急に乗り込みました。
車内はちょっとデラックスな2人がけ向かい席。
パリ市内から30分も走ると、そこはもう
ゴッホの絵画のような田園風景。
そんな風景が延々と続き、とても癒されます。
もうこれだけでもフランスを充分堪能という感じ。
改札口を出ると、目の前のロータリー付近に大型バスが何台か待機しており、下車した人々はほぼ全員そのバスに乗り込みますので粛々と行列の後に続き乗車。
潮干狩りができるような海の浅瀬にぽっかりと浮かぶ、要塞のような
修道院。
西フランスきっての観光地だけあってすごい人です。
島内散策
両脇がお土産屋さんやら、レストランやらがびっしりと並ぶ細い路地を登って修道院を目指します。人混みを縫ってたどり着いた頂上からの景色はまさに絶景!
修道院内は重厚な石造りの回廊や、荘厳な礼拝堂に圧倒されます。
特に、回廊から中庭を眺める景色は、静謐で厳かな雰囲気に満ちていました。
また、修道院のテラスからは、どこまでも続く広大な干潟と、遠くの地平線まで見渡すことができ、その雄大な景色に言葉を失いました。
お昼は、少し時間をずらして2時頃に地元料理のレストランに入りました。
肉料理のコースで一人28€のセットメニュー。サラダ〜メイン〜デザートまで、ゆうに2時間かけたゆったりランチ。フランス伝統の田舎料理を美味しく堪能!
因みに定番と言われるオムレツは事前の調査で、現地ではそれほど人気ではないということでパス。
実際にオムレツをオーダーしている人ほぼ見かけませんでした。
なので歩いて行きました(30分ほど)。
この観光センターには
モンサンミッシェルツアーを手配していただいた日本の旅行会社「アクサンテギュデュクール」の事務所があります。
メールでやり取りをした
石綿さんという女性が駐在しています。親切な案内メールを頂いたお礼を述べて、
モンサンミッシェルでスタンプを押してもらったフリーペーパーを提出。それと交換に願い事が叶うメダイを貰えます。これは今でも、お守りに僕のリュックサックに付けています。
帰りの列車も居眠りなどせずにフランスを堪能
観光センターでお土産を購入して気がつくとあっという間に夕方です。
17時38分のバスに乗りポートソン駅に向かいます。
ポートソン駅からは、18時10分の急行に乗車。行きは混んでいましたが、付近で宿泊する人が多いのか、帰りの列車は半分程度の乗車率。
車窓から見る夕暮れの情景は、朝の光景とは違ったフランス独特の田園風景が楽しめます。ちなみに春先のフランスは夜9時くらいまで明るいのです。
途中の駅で大型犬を連れて乗り込んでくる若い男性にはびっくりしました。日本ではありえない光景。でも、犬はちんまりと、何時間も彼の足元で大人しくしていました。
そして次の停車駅では、畑から地続きのホームで、恋人と別れを惜しむ女性。まるで映画のような光景。やはりこれがフランスなんですね。
こうした情景は、ホテルから一直線の弾丸バスツアーでは決して味わえません。列車の旅の醍醐味ですね。
あたりはすっかり暗くなり、いよいよ列車がパリ市内に入ろうとする頃、
Googleマップとにらめっこをしていた大学生の息子が「今、ベルサイユ宮殿の近くを通過中だよ。」と席を立ってデッキに向かい、左右を行ったり来たりして窓にへばりつくように外を確認していました。
シンデレラ城のようなきらびやかなイルミネーションでも期待したのでしょうか?
残念ながらデッキからベルサイユ宮殿は見えなかったようですが、何年かぶりに目にした息子の無邪気な姿。微笑ましい記憶となりました。
そして、22時過ぎに特急列車はモンパルナス駅に到着。メトロに乗りかえてパリ中心街のホテルには23時ちょい前に到着。
充実したフランスでの一日を楽しみました。