パワエニ

古いMac、旅行、日々の出来事など徒然に綴るBlogです。

名機 Mac Book late2008 

MacBook

2006年、アップルのノートタイプはそれまでの独自のCPU(PowerPC)を搭載したPower Bookシリーズから、Intel CPUを搭載したMac Bookというシリーズになりました。

当時はなんだか格好良くない安易なネーミングだなぁと思ったものです。

 

上位モデルはそれまでのPower Book G4シリーズのアルミボディを継承したMac Book Pro。廉価モデルはポリカーボネートプラスチックボディのMac Bookの2ラインナップ構成。

 

僕はこの頃はPower Book G4(15インチ)を使っていましたが、その後2007年くらいに

ブラックボディのMac Bookに買い替え、割と快適に使っていました。

 

2008年10月発売された 突然変異のMacBook

それまでのプラスチックボディのMacBookシリーズからユニボディと言われるアルミを採用した、薄型化と軽量化を計った新型MacBookが発表されました。

 

このユニボディというのは製法が画期的で、金属プレスしたパネルを幾つか組み合わせてボディを作るのではなく、一枚のアルミインゴッドからNC切削機でボディを削り出すのです。

つまり金型で短時間で幾つものボディを加工するのではなく、時間を掛けてアルミを削り出すという生産性度外視、常識外れの加工方法でした。

当時、僕は家電メーカーの機構部品バイヤーで深圳に駐在しており、中国の部品メーカーさんから、アップルは広東省のNC切削機を2万台確保して、MacBook Proも含め、ユニボディの生産をしているなどという噂も飛び交っていたくらいです。

(どう考えても2万台というのは大げさな数ですね)

 

僕はこのMacBook late2008を翌年5月の誕生日プレゼントで家内から買ってもらいました。

買った場所は自宅最寄りのソフマップ大宮店。案内してくれた店員さんが商品を受取る際に「これは良いものですから、長くお使いください」と言う言葉の通り、8年位は使ったと思います。

後半2年くらいはMacBookAirとの併用ではありましたが、それでも6年メインで使ったのは僕のMac史上最長の相棒です。

 

ちなみにスペックは以下のようなものでした。

・ CPU:2.4GHz Intel Core 2 Duo

 ・メモリ:4GB 1067 MHz DDR3 RAM

 ・グラフィック:Nvidia GeForce 9400M 256MB

・モニタ:13.3インチ LCD, 1,280 by 800ディスプレイ

 

Macを何台買ったか数えてないけど、こいつは正真正銘の名機

8年もの長く使えた理由をまとめると。。

(1)交換できるバッテリー

   裏蓋のスライドボタンでバッテリー蓋が開き、着脱式のバッテリーを交換できる仕様になっています。

   買って5年くらい使用後バッテリーがヘタってきたので、深圳の華強北電気街でサードパーティ製を200元(当時のレートで3,000円くらい)で購入しました。

 

 (2)メモリ、HDD,へのアクセスが容易だった。

   ・HDDは裏面の電池蓋を開けると右側にバッテリー、左側にHDDスロット

   があり、HDDは簡単に交換できます。僕も一回交換して500GBくらいのやつに交換しました。SSDに換装するのも可能だったのですが、当時はまだ大容量SSDは高嶺の花。

 

  ・メモリは電池蓋でな無い方の裏蓋(裏面の2/3を占める裏面ケース)を幾つかのビスを外すとメモリスロットにアクセス出来ました。4GBメモリを4GBに交換しました。

 

 (3)素性の良いCPU Intel Core 2 Duo

   PowerBook G4に搭載されていたCPU PowerPC G4に比較するとその差は圧倒的でバランスが取れた良いCPUだったと思います。何しろ8年間もたつき等々、処理の遅さに遭遇したことが無かったです。

 

現在のMacMacBook)は、一度買ったら素のまま使い続けるしかなく、メモリもストレージも電池も自分で交換して成長させるという楽しみがありません。

それは裏を返すと、パソコン自体が一時期に比べるとその進化が緩やかになって、買ったままでも長く使えるようになったと言えるのかもしれませんが。。

 

そうした意味では、使いながら手をかけていった最後のMacでした。