僕は二十数年来、椎間板と頸椎、ダブルでのヘルニアという持病があります。
特に寒い冬場になると、椎間板ヘルニアが悪化してベッドから起き上がれなくなり、頚椎ヘルニアは首から肩にかけてしびれるような痛さが続き、夜は腕を上にあげてバンザイした格好でないと眠れないなど、とても悩まされました。
発症すると牽引やマッサージなどの治療に一ヶ月ほど通い、コルセットを巻いて会社に出勤していたものです。
ところが15年ほど前、早朝ウオーキングを始めたあたりから、その症状がピタッと出なくなりました。
ウオーキングがヘルニアに効くのか?
ここで改めて調べてみたところ、医学的な根拠があるそうです。
今日はその内容をブログとして残しておきます。
ウォーキングがヘルニア良い影響を与えるという医学的な根拠
1. 筋肉の強化と柔軟性の向上
ウォーキングは、特に体幹や下肢の筋肉を強化するのに役立ちます。これらの筋肉が強化されると、背骨や頸椎を支える力が向上し、ヘルニアへの負担を軽減することができます。また、ウォーキングは関節の柔軟性を維持・向上させる効果も期待できます。柔軟性が向上することで、関節の可動域が広がり、神経への圧迫が軽減される可能性があります。
・(引用)The effects of walking exercise on patients with lumbar spinal stenosis: a systematic review and meta-analysis.BMC Musculoskelet Disord. 2020;21(1):335.
2. 血行促進
適度な運動であるウォーキングは、血行を促進する効果があります。血行が促進されると、酸素や栄養が椎間板や神経に十分に行き渡り、組織の修復を促します。また、老廃物の排出も促進されるため、炎症の軽減にもつながります。
- (引用)Effects of exercise on intervertebral disc metabolism and pathophysiology. Eur Spine J. 2018;27(Suppl 6):824-832.
3. 体重管理
ウォーキングは、体重管理にも有効な運動です。体重が過剰になると、椎間板や関節への負担が増加し、ヘルニアの症状が悪化することがあります。ウォーキングを継続することで、適正体重を維持し、ヘルニアへの負担を軽減することができます。
- (引用)The association between body mass index and lumbar disc herniation: a meta-analysis. PLoS One.2014;9(2):e88871.
4. 精神的な安定
ウォーキングは、精神的なストレスを軽減する効果も期待できます。ストレスは、筋肉の緊張を高め、ヘルニアの症状を悪化させる要因となることがあります。ウォーキングによってストレスを軽減することで、症状の改善につながる可能性があります。
- (引用)Effects of walking exercise on stress and health-related quality of life in adults: A systematic review and meta-analysis. Complement Ther Med. 2023;80:102926.
注意点
・ウォーキング中に痛みやしびれが悪化する場合は、すぐに中止し、医師に相談しましょう。
・適切なフォーム: 無理のないペースで、正しいフォームでウォーキングを行うことが重要。
・ウォーミングアップとクールダウン: ウォーキングの前後には、ストレッチなどのウォーミングアップとクールダウンを。
まとめ
ウォーキングは、椎間板ヘルニアや頸椎ヘルニアの症状改善に役立つ運動だということが改めて解りました。
ダイエット目的で軽い気持ちで始めた早朝ウオーキングでしたが、思わぬ大きな効果がありました。20分の早起きで得られる健康法!お勧めです。