こんにちは!
僕はラジオが好きでAMもFMもよく聴くのですが、平日の日中、部屋で仕事をしているときには、J-WAVEを流しっぱなしにしています。
そのJ-WAVE、今月開局36周年だったようです。
もうそんなに経ったのかと、なんとも感慨深いです。
今から36年前の1988年10月1日に突如現れたFM放送局、J-WAVE。僕は27歳でした。
当時、関東のFMラジオ曲はNHK-FMとFM東京の2つしかなく、どちらも邦楽、洋楽、ジャズ、クラシックなどの固定されたジャンルの音楽を流し、合間にDJの曲紹介やトークが入るという音楽マニア向け番組がほとんど。
カセットデッキやラジカセに曲を録音するエアチェックがブームになり、僕もカセットテープを百本くらい持っていました。
そうしたなかでJ-WAVEは、英語と日本語のバイリンガルのナビゲーターが醸し出すハイセンスでフリーな雰囲気を作り上げ、洋楽やクラブミュージック、ジャズなど、幅広い音楽ジャンルを網羅し、他のFM局とは一線を画していました。
確か雑誌「日経トレンディ」の1988年の年間ヒット商品ランキングで、西の横綱がユーノス・ロードスター、東の横綱がJ-WAVEだったと記憶しています。
当時の番組で特に印象に残っているのは、J-WAVEの顔ともいうべき、ジョン・カビラさんの朝番組、Tokio Today(現在、カビラ氏はTokyo Unitedという金曜の朝の番組を担当されていますね。ちなみに月〜木はTokyo Morning Radioという番組で、ナビゲーターは別所哲也さんです。)
カビラさんの「グッ〜〜ド!モ〜〜ニ〜〜ング!!」という陽気な声で始まり、最新のニュースや世界各地のローカルトピックス、最新のヒット曲などなど、てんこ盛り。今までにない都会的な情報番組でした。
開局当時、僕は品川勤務だったのですが、この番組をポケットラジオで聴きながら通勤していました。
小気味よいBGMとともに流れる「ヘッドラインニュース J-WAVE」は今もあの頃のまま。この短いヘッドラインニュースを聞いただけでも、世の中の流れを知ることができます。
そして平日の夜はPAZZ&JOPS。
この当時仕事が忙しく、残業して帰宅するといつも聴いていた番組です。
タイトルは、JAZZの“J”とPOPSの“P”を入れ替えた通り、ジャズともポップスとも明確にカテゴライズし難く、また、この時間帯に相応しい落ち着いた楽曲を中心に放送。
この番組を聴いて仕事の疲れを癒やしていたものです。
こちらもジョン・カビラさんのナビゲートでした。つまり当時の僕は、仕事の始まりと終わりはジョン・カビラさんの声で元気づけられていたのです。
そして日曜日の午後は、クリス・ペプラーさんの TOKIO HOT 100。
毎週日曜日のカウントダウンは、欠かさず聴いていました。
開局まもなくのころ、映画バットマンのテーマが何週にも渡りNo.1だったのが印象深いです。
これはプリンス独特の、不思議なノリの曲でした。
続いて夕方はSAUDE! SAUDADE
TOKIO HOT 100同様、開局から現在も続く、ブラジル音楽を中心に世界の音楽を紹介する番組。
ナビゲーターの宮崎萬純さんの温かい声と選曲は、しっとりとした日曜の夕方の雰囲気を作ってくれていました。
番組スタート当初、冠スポンサーはキッコーマンだったのですが、何年か後にJALに変わり、ザ・ブームの「風になりたい」などのCMソングも含め、「ああ、、南の島に行きたいなぁ。。」と思わせる番組でした。
余談ですがその頃独身時代、付き合っていた今の妻とよく日曜日にドライブに出かけたのですが、「JAL SAUDE! SAUDADE」の番組ジングルのメロディーは未だに頭の中で流れてきます。
そうそうそれと、番組ではないのですが、「ノンストップ・パワープレー」という、特定のアーチストの音楽を、トークや曲説明無しに30分間ひたすら流しっぱなしにする時間帯が確か1日に6〜7回ほどあり、そんなところも先進的で画期的な試みでした。
J-WAVEは、音楽だけでなく、カルチャーやライフスタイル全般を発信し、日々の生活の感性そのものを豊かにしてくれたラジオ局です。
36年間、ラジオ局としてのコンセプトを変えず、CMの合間に流れるジングルも36年間ほぼ変わっていませんが、全く古さを感じさせないところは素晴らしいです。
流行を追うのではなく、時代をリードし続けた稀有なラジオ局なんだと思います。
ちなみに、当時の思い出の曲はこんな感じです
- Swing Out Sister - Breakout
- Bobby Brown - Every Little Step
- Jane Chold ‐ Don`t Wanna Fall In Love
- Basia - Cruising for Bruising
今でもこれらを聴くと、あの頃に戻れます。
J-WAVEが開局した当時、僕はようやく社会人として1人前になった頃でした。
調べてみたところ、開局から32年守られたステートメントは"TUNE INTO THE FUTURE~未来をつくる音楽放送局"で「J-WAVEリスナーと共に東京で生活する人の新しいヴィジョンをつくりたい」との意味が込められているのだそうです。
そして、2020年から新ステートメントとなり"for the Unique and Universal"こちらは「声と音楽と行動で、多様な東京の風景を作る」との意味だそうです。
日本がバブルだった時代、その真っ只中に突然変異の如く登場したFM放送局。
しかし、そのコンセプトは当時を象徴するようなイケイケ路線ではなく、シックでハイセンスな音楽やトークでブレずに、36年間創り続けてきた素晴らしいFM放送局!
Thanks to J-WAVE !