先日、久しぶりに中森明菜さんの声をラジオで耳にしました。
このブログのテーマは日常のさりげない「パワー」ですが、僕にとって中森明菜さんはその象徴的な存在です。
*引用:Yahooニュース
ニッポン放送の特番での出演でしたが、夕方から4時間にも及ぶロング枠。
番組で明菜さんをサポートするのは、日頃から明菜さんの大ファンを公言するミッツ・マングローブさんと垣花正アナ。
曲の合間に繰り広げられた3人のおとぼけ混じりの掛け合いは、この十数年の芸能活動休止をものともしない、中森明菜の復活を感じました。
と、ともに彼女が持つあの特別なオーラは、どれだけ時が経とうと色褪せることがないのだと改めて感じました。
番組の中で印象深かったのは「夜のヒットスタジオ」の名司会者だった芳村真理さんからの音声コメント。
おそらく何十年も会っていない二人なのでしょう。
芳村さんと明菜さんは親子ほどの年の差がありながらも、明菜さんへの大きなリスペクトが感じられるような温かさのこもった芳村さんの言葉に、明菜さんが一言一言気持ちのこもった言葉を返している様子。
とりわけ芳村さんの「明菜ちゃん会いたいなぁ」と何度も仰る様子はとても心が温まる思いでした。
この放送で初めて知ったのですが、明菜さんは「夜ヒット」でしか着ない特別衣装を、毎回新曲ごとに一着仕立てて、番組に臨んでいたとのこと。
(ザ・ベストテンなど他の番組は、着回しの衣装だったそうです。)
こうした気に入れようもあの番組を特別に輝かせていた中森明菜パワーだったんだと思います。
また、新曲やさまざまななアルバムを制作する際のスタッフとの葛藤や大喧嘩。
「少女A」のシングルジャケットは気温40℃の海岸でレフ板6枚当てられて、あまりの暑さにむくれた表情だったとか。(あとで確認してみたところその通りの表情してますね。)
ニューヨークからの中継時は、ご近所おばさんが「No Noise!!」と怒鳴り込んできて、スタッフが真水を浴びせられたエピソードなど。
表舞台に登場する場面場面が真剣勝負だったことが窺われました。
彼女の楽曲やパフォーマンス、そして人生の節々で見せた強さと繊細さは、今もなお、僕の人生に多くのインスピレーションを与えてくれます。
彼女とほぼ同世代の僕ですが、20代の頃は「24時間戦えますか!?」のバブル時代。
その激動の波に飲まれそうなときに、明菜さんの数々の名曲にどれだけ励まされたことでしょうか。
明菜さんの楽曲が生むエネルギー
彼女の楽曲は、単なるエンターテインメントではなく、まるで人生の応援歌のようです。
例えば「セカンド・ラブ」の切なさの中に込められた強い意志や、「ミ・アモーレ」の情熱的なメロディが運ぶ生命力。どの曲も、その時代を超えて私たちに力を与えてくれます。
当時職場の同僚の女の子とカラオケで一緒に絶唱した「DESIRE」この曲のエネルギッシュなビートが今でも背中を押してくれるように感じます。
この曲を聴くと、不思議とどんな困難にも立ち向かえるような気持ちになるのです。
明菜さんからの贈り物:自分らしく生きることの大切さ
彼女が見せてくれるのは、ただ「歌手」としての姿だけではありません。時には表舞台から姿を消し、自分自身を大切にしながらも、ファンへの感謝を忘れないその姿勢。
それは「自分らしく生きることの大切さ」を教えてくれます。
私たちはつい、他人と比べたり、世間の期待に応えようと無理をしてしまうことがあります。しかし明菜さんの生き方や語る言葉には、「自分を守ることもまた強さのひとつ」というメッセージが込められているように思います。
パワーの源を探して
中森明菜さんからもらった「パワー」とは、ただ単に元気をもらうだけではなく、自分の軸を見つめ直し、しなやかに立ち上がる力。
そのエッセンスを少しでも日常に取り入れることで、私たちの毎日がもっと輝くのではないでしょうか。
これからも、少しでも疲れたと感じることがあれば、明菜さんの曲を聴いて、新たなエネルギーを分けてもらおうと思います。