このところトップニュースとなっているお騒がせのトランプ関税。
特に中国に対する締付けは、かなりやりすぎの感がある中で、この政策に巻き添えとなるiPhoneの価格がどうなるかが注目の的となっています。
数日前の報道では「iPhoneなどのスマートフォンは関税から除外される見込み」と言われていて、「お、Appleはうまく立ち回ってるな」と思ったんですが、ここに来て、“iPhoneは半導体と同じく安全保障上の重要物資として、別枠扱いになる”という動きがあるようです。
このあたり、いかにもアメリカらしいというか、一旦強権発動させて、中身は調整の嵐といういざとなると“自国の利益は全力で守る”という姿勢がにじみ出ています。
iPhoneはアメリカの象徴でもあり、中国での生産が多いとはいえ、“国産ブランド”としての守られ方があるんだなと感じました。
それで、iPhoneはどうなるの?——やっぱり「値上げ」の流れ
では実際、私たちユーザーにとってはどうなるの?というと、やっぱり一番気になるのは「値上がりするのかどうか」という点ですよね。
結論からいえば、今後のiPhoneはさらに値上がりする可能性が高いと思います。
まず、iPhoneは主に中国で製造されています。
もしアメリカが中国製の電子機器に関税をかけるなら、Appleは製造コストが上がることになります。
これまではAppleがそれをある程度吸収してきましたが、限界がくれば販売価格に上乗せされるのは避けられません。
加えて、半導体も“戦略物資”として扱われており、輸出規制や供給コストの増大が影響します。
iPhoneには自社開発のAシリーズチップなど高性能半導体が使われており、ここもコスト上昇の要因になります。
また、Appleとしては生産拠点をインドやベトナムなどに分散させつつありますが、
それも安定供給と価格維持のための苦肉の策であり、短期的にはコスト増につながる面もあります。
では、ユーザーはどうすればいい?——今あるiPhoneを、長く使う選択
こうした背景を踏まえると、ユーザーとしての選択肢も自然と見えてきます。
それは、「今のうちにiPhoneを買う」ではなく、「今持っているiPhoneを、できるだけ長く使う」という方向です。
特にiPhone11以降のモデルをお使いでしたら、当面買い替えの必要性はありません。
なぜなら、最近のiPhoneは毎年のように発表されるものの、その進化はもはや目を見張るほどのものではなくなってきているからです。
たとえば、最近話題の“アップインテリジェンス”。
Appleが鳴り物入りで推しているこの新機能も、現時点では“AI”というにはやや大げさで、
実際は「気の利いたユーティリティ」の域を出ない印象です。
カメラや処理速度も十分高性能で、SNSやWeb、地図、音声入力など、日常的に使う機能はiPhone 11の時点ですでに完成形に近いと感じている人も多いはず。
現在のiPhoneのカメラは「映え」に寄りすぎて発色が塗り絵のよう。iPhone11の発色がナチュラルという意見も多いですね。
実際、iPhone 11以降のモデルを使っている人が最新機種に乗り換えたとしても、
「高かったけど、正直あまり感動がない」という声が増えてきています。
買い替えのワクワク感よりも、“これじゃなくてもよかったかも…”という感想すらあるくらい。
iPhone 11が「完成形」と言える理由(妥当性の根拠
僕的にiPhone11が完成形と断言する理由をまとめてみました。
1. 基本性能がすでに高水準
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A13 Bionicチップは今でも十分高速。
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カメラは超広角+ナイトモード対応で、日常用途には不満なし。
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Face ID、バッテリー持ち、防水なども今と大差なし。
SNS・メール・Web・地図・動画視聴など、ほとんどの人の用途では「もう十分」ですね。
2. それ以降の進化は“細かい改良”の域
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iPhone 12〜15の進化:
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デザインの角張り化(11までは丸みのあるデザイン)
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カメラ性能の微細なアップ
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A14以降のチップ性能UP(だが体感差は限定的)
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USB-C(15以降)
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AI(アップインテリジェンスなど)
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=>つまり、大きく変わったのは「MagSafe」や「USB-C」くらいで、日常的な使用感での飛躍的進化は乏しいといえます。
3. iOSのサポートが現時点で十分残っている
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現行のiOS 18に対応しており、非公式には次のiOS19も対応見込みと言われています
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つまり2025年〜26年頃までiOSアップデート対応見込み。
- サーバ攻撃や情報漏洩の被害を防げるセキュリティアップデートについては2029年ごろまで対応されるといわれています。
iPhone 8,X,XS,XRは?
iPhone8、X,XS,XRについてもまとめておきます
iPhone8/X
対応するOSはiOS 16で止まっているため、将来的に脆弱性リスクあるものの、現在もセキュリティアップデートの対象(iOS 16.7.11)です。8とXは2017発売モデルであるため2015年中にサポートが終了する可能性もありますし、そろそろバッテリーのパフォーマンスも低下してきていると思いますので、懸念のある方はこの際買い替えを検討されると良いでしょう。
iPhoneXS/XR
現在も最新の iOS 18 に対応しており、セキュリティアップデートも引き続き提供されています。
今年秋にリリース予定の iOS 19 については、対応するかどうかは現時点で未確定ですが、一部の報道では、サポート対象外になる可能性があるとされています。
但し、iOSのメジャーアップデートが終了した後も、1〜2年間はセキュリティアップデートを提供されますのであと2年ほどは使えますね。
まとめ
というわけで、今のところ私たちにできる”静かな対抗策”は「今使っているiPhoneを、もう少し大切に使うこと」ですね。
今回のトランプ関税は、毎年のようにリニューアルされるiPhoneのデザインや性能に一喜一憂せず自分のペースで使いこなしていく、こうした冷静な目を持たせてくれるきっかけになるかもしれませんね。