日々を彩るエネルギー 

小さな力を感じながら、ゆるやかに前に進む。そんな毎日を気ままに綴っています。

MacBook Pro 14インチ M3(今更)に乗り換えて感じたこと ― 仕事道具としての進化

先日、2年間使ってきたMacBook Pro 13インチ(M2)から、14インチ(M3)に乗り換えました。

 

普段の買い物で訪れたコストコに、型落ちのM3が現品処分価格で出ており、当初は買うつもりもありませんでした。

ですが一度店を出たあと、「あの14インチ(M3)は、型落ち展示品といえども滅多に出会えない掘り出し物。今のM2を下取りに出せば差し引き数万円で手に入る。このチャンスは逃せない」と考え直し、引き返して購入。

結果として、この判断は大正解でした。

13インチM2から14インチM3へデータ移行の図

購入して約半月経った実感として、ものとしての佇まい、質感、そして使ったときの安心感。どれを取っても14インチの方が格段に上です。

 

少し前まではお値段の張るProモデルは全く視野になく「あと2〜3年はPro13インチを使って、次は持ち運びが楽なAirかな?」と思っていました。

しかしPro14インチを購入した後で、お店でAirを触ってみると、どうしてもProの質感と比べて“軽さ=簡素さ”を感じてしまいます。

最も軽いAir13インチとの重さの差は、言ってみればわずか300グラム。

持ち運びのデメリットよりも、使っている時間の心地よさが勝ちました。

 

14インチのM3モデルは、発色が柔らかく目に優しい。

13インチM2はややコントラストが強く、長時間の作業では疲れが出やすかったのですが、このM3 14インチLiquid Retina XDRディスプレイは、光のあたり方が自然で、オフィスでもカフェでも作業が続けられます。

仕事柄、一日中画面を見続ける僕には、この“やわらかい

表示”が何よりうれしい変化でした。

 

疲れないキーボード

キーボードも確実に進化しました。

M2モデルの軽やかさに比べ、M3は打鍵にわずかな深みがあり、指先にしっかりとした反応が返ってきます。

この違いが、文章作成のテンポを整えてくれて、使っていて楽しさすら感じますし、

長時間打っても手首が疲れにくく、まさに「仕事道具」として信頼できる感触です。

 

納得の重量増

 

重量は今まで使っていたPro13インチより150グラム増えましたが、ディスプレイとキーボードの質向上を考えれば納得です。

むしろ、軽量モデルは使い勝手や耐久性のどこかを削ぎ落とした結果だと感じるほど。

バッテリーも一日の作業を余裕でこなせるため、ACアダプタを持ち歩かなくなりました。

さらにiPhoneなどへの給電もできるので、モバイルバッテリーも不要に。

また、細かいところではHDMIスロット内蔵なので、今までプレゼン用に持ち歩いていたアダプターも必要なくなりました。

よってもって、結果的に移動時のバッグの総重量はほとんど変わっていません。

中国西安の出張にも連れ出しました。



チップの進化よりも、完成された道具としての価値

 

今回購入したPro14インチのスペックはメモリ8GB、ストレージ512GB。

いわゆる素モデルです。

とくに8GBのメモリについてはネガティブな意見もある中で、動画編集などの重い作業をしない僕にとっては、この構成で十分でした。

Macのユニファイドメモリは、CPU・GPU機械学習エンジンが同じメモリを共有して使う仕組みです。

つまりWindowsのようにメモリが処理ごとにCPU・GPU機械学習エンジンとデータを行き来させる必要がないので効率が非常に高く、8GBでも実際の使用感はWindowsの16GBに近いと感じます。

 

現在、MacBook ProはM5チップ搭載モデルまで進化しましたが、チップの性

能差以上に、ノートパソコンとしての完成度はすでにM3の段階で極まっていると感じます。

発色、キーボード、静けさ、持ち運びやすさ——これらの要素が調和して、使う人の仕事のリズムを支えてくれる。

Appleが積み重ねてきた「道具としての哲学」が、ようやく熟成の域に達したという印象です。

 

僕はそれこそPowerBookがモノクロだった時代からさまざまなMacを使い続けてきましたが、

このMacBook Pro 14インチ(M3)は、僕にとってその集大成のような存在だと思いました。

チップの速さよりも、手にしたときの安心感、開いた瞬間の静けさ、そして仕事に向かう気持ちの整い方。

それこそが、長年使い続けてきた僕にとっての“最高のプロダクト”だと思います。

 

仕事を支える道具は、数字よりも感覚で選びたい。

このMacBook Pro 14インチ(M3)は、その思いを再確認させてくれる一台です。