冬の京都巡りしてきました。

こんにちは!先日所用で名古屋方面に出かけたついでに、ちょっと足を伸ばして、冬の京都を堪能してきました。

冬の京都は、盆地特有の底冷えする寒さも併せ、静かで厳か。

このオーバーツールズムと云われる状況下でも比較的観光客が少なく、寺社の静けさや風情をゆったりと味わうことができます。

 

そんな京都の冬を堪能する特別な企画が、〜【京の冬の旅】非公開文化財特別公開スペシャルセット〜

これは京都市公益社団法人京都市観光協会JRグループが共催する企画で、市内15の名刹で普段は公開されていない文化財を、3月18日までの期間、特別に公開するというものです。

 

*詳しくはこちらを

今回、僕はこの企画を利用して、東寺・東本願寺建仁寺の三つの寺院を巡ってきました。

 

では冬の京都の歴史と美を感じた贅沢な時間を、レポートします。

 

まずは「京なび」へ

 

京都駅ビル内にある「京都総合観光案内所(京なび)」

盆地特有の寒さが身に染みる朝8時半、ホテルをチェックアウト。

徒歩で京都駅に向かい、ビジネスバッグを駅のコインロッカーに預けたあと、駅ビル内にある「京都総合観光案内所(京なび)」に向かいました。

ここで、あらかじめJR東海ツアーズより申し込みを済ませておいた「京の冬の旅」の「拝観引換券」と「ガイドブック」を受け取ります。

 

この「京なび」は京都の様々な観光情報の提供を行っている施設で、無料の京都案内図や有料の各種パンフなどもあります。

ここに行けば京都観光のすべてが解る的な場所。

日本語だけではなく英語・中国語・韓国語・スペイン語・フランス語のパンフレットもあります。なので外国人ツーリストの方もちらほらみかけました。

京都に何度も出かけている僕も、この場所の存在は今回初めて知りました。

次回から京都巡りの際にはまずはここを訪れたいと思います。

1. 東寺 – 密教美術の宝庫で国宝を拝む

 

京なびでチケットを受け取り、徒歩で15分ほどの東寺に向かいました。

 

東京からの新幹線車窓から、最初に目に入る五重塔は、まさに京都のシンボルです。

東寺は真言宗の総本山。平安時代から続く歴史ある寺院です。この五重塔、創建以降、何度かの落雷による焼失を繰り返し、現在の五重塔徳川家光の寄進により江戸初期(1644年)に再建されたものだそうです。

高さは約55mあり、日本一高い木造の古塔です。

 

今回の特別公開では、五重塔の初層内部を拝観できます。

東寺を訪れたのは今回で3度目となりますが、五重塔は毎回外から眺めて、写真を撮って帰るだけでした。なのでこの特別公開はまさに胸踊る気分!

 

何段かの石段を登り、初層内部に入りました。

普段は非公開だけあって、霊験な空気感。江戸初期からの程よい風化具合も感じられる、極彩色の文様で彩られ、大日如来に見立てた心柱を囲んで金剛界四仏が安置されていました。

 

また、床下には礎石の上に直径1メートルほどの心柱が見えます。実はこの心柱は礎石からはわずかに浮いているのだそうです。

木の柱を地面に直置きにすると腐食しやすいのでその対策とも、地震対策ともいわれていますが、心柱とは古来より太い丸太を地面に立ててご神体として崇めるという考え方が仏教に取り入れられたもの。つまり心柱とは、仏を表現したものなのだそうです。 
 

東寺の歴史に残るエピソードとして、織田信長が1568年に入洛し、東寺に陣を構える際に配下に向けて、東寺境内で乱暴狼籍や陣取、放火などをしてはならないと命じた文書(禁制)は有名ですね。

信長はどんな思いでこの五重塔(厳密にはその前の世代の五重塔)を目にしながら、天下統一を思い描いたのでしょうか。

 

そんな、五重塔に思いを馳せ、しばし東寺の境内を散策しながら、朝も早い、観光客もまばらな時間帯に、ゆっくりと東寺を堪能できました。

 

2. 東本願寺 – 規模に圧倒される浄土真宗の総本山

東寺から市バスに乗り、次に訪れたのは、浄土真宗本願寺派の総本山、東本願寺

 

京都駅の東西にある二つの本願寺東本願寺西本願寺は、もともとは一つの本願寺でした。

 

調べてみたところ、浄土真宗の宗祖親鸞の門弟たちが彼の遺骨を祀るために創建したのが始まりなのだそうです。

その後、戦国時代には石山本願寺(現在の大阪城の場所)として力を持ち、織田信長と戦うなど、歴史の表舞台にも登場しました。

しかし、本願寺の勢力拡大を警戒した豊臣秀吉徳川家康によって、本願寺は二つに分けられることになります。

1591年(天正19年)、豊臣秀吉本願寺法主教如(きょうにょ)を追放し、本願寺の運営を弟の准如(じゅんにょ)に任せました。准如が継いだ本願寺が、現在の西本願寺です。

その後、1602年(慶長7年)になると、徳川家康教如に別の土地を与え、新たに本願寺を建立させました。これが現在の東本願寺です。

 

今回、通常非公開の「宮御殿」と「桜華亭」が特別公開されていました。

 

  • 宮御殿: もとは江戸末期に建てられた大宮御所の一部を明治時代に移設したものだそうです。

    ここは女官の間であり、赤い畳の縁はそれを意味しているそうです。

    室内はそれを彷彿とさせる瀟洒な宮中の年中行事の描かれた大和絵で飾られていました。

  • 宮御殿の襖絵

    宮御殿の南側は、築山と池の庭園となっています
  • 桜下亭:明治42年に、前年に引退した現如上人の隠居所として建てられた東京霞ヶ丘別邸の一部を昭和14年に移築したもの。内部の襖は岐阜別院にあった円山応挙の襖絵を移設したものだそうです。このお和室はなんと40年ぶりの公開で、しかも直射日光が遮光されていたため驚くほど保存状態が良く、当時のままと言って良い雰囲気が味わえました。
  • 円山応挙の襖絵が圧巻

 

 

3. 建仁寺俵屋宗達の国宝「風神雷神図」を間近で

 

最後に訪れたのは、京都最古の禅寺、建仁寺

北門を入ってすぐの場所にある西来院せいらいいん)は、長らく非公開でしたが、ここは京都のお寺としては、かなり先進的なポリシーのある寺院のようで、現代アーティストによる作品が多数奉納されていました。

 

まず、本堂に入って、一番に目を引くのが天井に描かれた2匹の龍です。

これは中国人アーティストの陳漫さんが描いた「白龍図」という作品で、横約13メートル、縦約6メートルという圧巻のスケール。

 

 

お庭も最近作り替えられたらしく、本堂前庭園と中庭があります。
すべて、昭和の小堀遠州と称された中根金作さんの流れを汲む中根庭園研究所による作庭だそうで、本堂前庭園には中国仏教協会の奉納により「峨眉山」から運んだ巨石3つを据えています。

 
中庭は情緒ある竹の風情と石器には、蘭の花が浮かべられていました。

ここ建仁寺は、古さと新しさが融合した、まさに新しい京都の雰囲気を味わえるユニークなお寺でした。
 

ゆったりとした冬の京都で、特別な文化財巡り。

今回巡った東寺・東本願寺建仁寺は、それぞれ異なる歴史と魅力を持ち、どこも見ごたえ抜群でした。

 

京都を訪れるなら、ぜひこの冬限定の文化財巡りを体験してみてはいかがでしょうか?

 

 

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