約1年ぶりに中国へ出張してきました。
今回は上海から入り、蘇州、杭州、西安と移動する一週間ほどの旅程です。
中国メーカーの工場を訪問し、生産設備や品質管理の状況を確認するのがメインです。
とはいえ、一週間も中国を移動していると、仕事以外にもいろいろなものが目に入ってきます。
杭州の早朝、西安の麺料理、巨大な歴史劇、そしてなぜかホテルの近くに戦闘機。
そんな今回の中国出張を、仕事の話は少し横に置いて振り返ってみます。
今回のお供はMacBook 12インチ
今回の出張に持ってきたのは、2017年のMacBook 12インチ。

今月、フリマサイトでゲットしたIntel Macのロースペックモデルです。
性能だけを見れば、もちろん今のMシリーズとは比較になりません。
処理によっては少し待たされますし、バッテリーも新品当時の持続力はありません。
最初はお仕事マシンPro M3にしようか迷いましたが、それでも出張に持ってきてみると、
このMacBookの良さを改めて感じました。
何しろ小さくて軽い。
ホテルの机に置いてメールを確認し、簡単なレポートを書き、翌日の予定を確認する程度なら十分です。
バッグに入れてもほとんど負担になりません。
今回、先月ブックオフで格安で出ていたiPad Pro 11インチも一緒に持参しましたが、
2台合わせてもMacBookPro1台程度の重量です。
ホテルではiPadで新聞や動画を観て、時には4スピーカの持ち味を活かして音楽を聴く。文章を書くときはMacBook。
この組み合わせが思った以上に快適でした。
スペック数字的には、とっくに第一線を退いているマシンです。しかもバッテリーも経年劣化で4時間程度しか持たない。
しかし、「持ち歩いて使う」というリアルモバイルとしての完成度は、今でもかなり高いと実感しました。
MacBook 12インチが一代限りに近い形で消えてしまったのは、かなり惜しかったのではないか。
今回の出張でそんなことを改めて思いました。
杭州の海鮮料理店で見た巨大な生き物
杭州では仕事を終えたあと、訪問先の方に海鮮料理店へ連れて行ってもらいました。
中国の海鮮料理店では、入口付近の水槽から魚やカニを選ぶスタイルです。各種お魚、鮑、エビ、そして中国ではお魚に分類されるスッポンなどなど。
その中に、どう見ても普通の魚ではない巨大な生き物が。
オオサンショウウオです。

中国では「娃娃魚」と呼ばれることがあります。
写真で見る以上に大きく、太い。
水槽の底にじっとしている姿は、魚というより古代生物です。
日本では天然記念物という印象が強いので、飲食店の水槽にいる光景にはかなり驚きました。
もちろん、野生個体ではなく養殖など法令に沿った流通が前提なのでしょうが、日本人にはなかなかインパクトのある光景です。
こういうものに突然出会うのも中国出張の面白いところです。
早朝の杭州から西安へ
西安への移動日は朝が早く、まだ薄暗いうちにホテルを出ました。
空港カウンターでApple Watchを見るとまだ午前4時48分なのにものすごい行列です。
杭州蕭山国際空港から国内線で西安へ向かいます。

中国国内の移動距離は、日本にいる感覚で考えるととにかく大きい。
地図では同じ中国国内でも、飛行機に乗って何時間という世界です。
空港は早朝にもかかわらずかなりの人。
大きなスーツケースを抱えた家族連れも多く、中国国内の人の移動量の大きさを実感します。

今回ちょっと困ったのがモバイルバッテリー。
この辺については詳しく別の記事で書いてみたいと思います。
西安に来たら、やはり麺
西安で楽しみにしていたものの一つが食事です。
中国料理というと、日本では四川料理や広東料理のイメージが強いですが、西安を含む陝西省は小麦文化。
とにかく麺の種類が多いのです。
幅広の麺、細い麺、手でちぎった麺。
同じ小麦粉から、よくこれだけ違う料理を作るものだと感心します。
今回特に印象に残ったのが、羊肉のスープと「饃(モー)」と呼ばれるパンを組み合わせた料理。
パンをスープに浸して食べるのですが、これが実にうまい。
素朴な小麦の香りに、羊肉の濃厚なスープが染み込んでいきます。

西安ではほかにも「肉夹馍」という、中国版ハンバーガーのような料理があります。
焼いたパンに煮込んだ肉をたっぷり挟んだもの。
中国の食文化というと「5000年の歴史」と言いたくなりますが、西安の場合はむしろ秦や漢、唐の時代から続く3000年以上の小麦文化と考えた方が実感に近いのかもしれません。
西安は街そのものが歴史博物館
西安は、かつての長安。
秦、漢、隋、唐など、中国史の中心となった時代を何度も経験した都市です。
当然ながら観光資源も圧倒的。
兵馬俑や城壁、大雁塔など有名な場所はいくつもありますが、今回特に面白かったのが大型歴史演劇「赳赳大秦」。
秦の時代を題材にした没入型の舞台です。
2024年の秋に開業以来、大人気で今や兵馬俑と並ぶ西安の観光スポット化しています。
ここは普通の劇場と違い、観客席そのものが移動しながら物語が展開していきます。
劇場内も非常に大きく、舞台は幅65メートル、長さ220メートルあり、1500席ある観客席ごと場面ごとに移動するというそのスケールは、圧巻でした。
主人公は、一人の秦の兵士。
庶民の目を通して秦が中国統一へ向かう時代を描きます。
日本ではまだほとんど知られていないのが不思議なくらいです。

そして宿泊先は「航空基地」
今回、西安で泊まったホテル周辺を歩いていると、
「西安航空基地航空小鎮」と表示された大きな石。
西安は中国航空産業の一大拠点でもあります。
この地域には航空機関連企業や研究施設が集まり、民間機の他軍用機関連の産業の集積地域です。
秦や漢の古都という顔と、現代中国の航空宇宙産業都市という顔。
この二つが同じ西安に存在しているのが面白いところです。
2000年以上前の兵士を題材にした巨大歴史劇を見た翌朝、ホテルの近くでは航空産業の看板を見る。
中国という国の時間軸の長さを感じます。

出張だからこそ見える中国
今回も基本的には仕事の出張です。
工場を訪ね、設備を見て、品質管理について話を聞く。
観光旅行とはまったく違います。
しかし、仕事で地方都市を移動するからこそ、普通の観光旅行では行かない場所に行き、現地の人が食べる料理を食べ、思いがけないものを見ることができます。
杭州の海鮮料理店のオオサンショウウオ。
午前5時前の空港。
西安の羊肉料理。
巨大な秦の歴史劇。
そして航空基地の街。
こうして振り返ると、なかなか密度の濃い一週間でした。
そして出張の相棒は、いつも小さくて軽いMacBook 12インチ。
最新でも最速でもありません。
しかし今回の旅では、この小ささ、軽さこそが最大の性能でした。
次の出張にも、たぶんまた連れて行くと思います。

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