高校時代からカープ一筋

先日、直前になってチケットが取れたので、神宮球場で行われたカープの東京での今季最終戦を観に行ってきました。
僕は江夏、衣笠、山本浩二、高橋慶彦の「赤ヘル黄金期」からのカープファンです。
ずいぶん長いことカープを見てきましたが、昨日の試合は、これまで球場に足を運んで観戦した試合の中でも、間違いなく最高の一試合になりました。
結果は7対4。
0対4からの大逆転勝利です。
4点取られても、不思議と負ける気がしなかった

先発は栗林。
3回に先制され、4回には松下に3ランを浴びて、0対4。
普通なら、かなり厳しい展開です。
ところが昨日は、不思議と「今日はこのまま終わらないだろう」という気がしていました。
新井監督の来季続投が決まって以降、カープの試合には、それまでとは明らかに違う勢いを感じるようになっていたからです。
指定薬物を巡る騒動もあり、チーム内ではいろいろな決断があったのだろうと思います。
もちろん、これは外から見ている僕の推測にすぎませんが、新井監督の続投が決まった頃から、チーム全体が何か吹っ切れたようにも見えました。
実際、その後のカープは10試合で8勝2敗。
結果にも、その変化が現れていました。
8月に見たカープとはまるで違った
僕は8月にも神宮へ応援に行っています。
その時は、小園がショートを守る姿を見ながら、どこかチーム全体に重たい雰囲気を感じました。
うまく説明できませんが、グラウンドから伝わってくるものが少ない。
そんな印象でした。
ところが昨日はまるで違いました。
選手からも、ベンチからも、そしてスタンドからも、みなぎるような熱気を感じました。
「絶対勝つぞ!」
そんな空気が球場全体に充満しているようでした。
長く野球を見ていると、数字では説明できないチームの空気というものがあります。
昨日は、まさにそれを感じた夜でした。
佐々木が追いつき、林が決めた
5回、佐々木の二塁打を足掛かりに2点を返して2対4。
そして8回。
二死満塁から佐々木がライト前へ2点タイムリーを放ち、ついに4対4。
この瞬間のカープ側スタンドの盛り上がりは凄まじいものでした。
そして9回。
持丸、二俣の連続四球、中村奨成のヒットで一死満塁。
ここで代打・林。
今シーズン、ここまで13打席ノーヒットだった林が、ライト前へ見事な2点タイムリー。
今季初ヒットが、東京最終戦の決勝打になりました。
さらに暴投でもう1点入り、7対4。
最後は森浦が三者凡退で締め、逆転勝利です。
森浦はこれで27セーブ。
球団左腕としてシーズン最多セーブの記録にもなったそうです。
出来すぎなくらいの試合でした。
今年は若手が一気に花開いた
今年のカープを振り返ってみると、順位以上に印象に残ったのが若手の台頭です。
勝田、名原、佐々木。
そして代走、盗塁という武器で日本記録まで作った辰巳鴻之助もいました。
若い選手がただ一軍に上がってきた、というだけではありません。
試合の流れを変え、勝敗に直接関わる場面で仕事をするようになってきました。
昨日の試合も、その象徴だったと思います。
僕は江夏、衣笠、山本浩二、高橋慶彦の時代から、ずっとカープを見てきました。
その後も前田、緒方、野村、黒田、新井、そして三連覇時代の選手たちまで、いろいろな時代のカープを見てきました。
長く応援していると、順位とは別に、
「このチーム、これから変わるかもしれないな」
と感じる時があります。
今年の後半戦には、久しぶりにそんな感覚がありました。
完成されたチームではありません。
むしろ課題だらけです。
でも若い選手が競争し、試合の中で成長し、チームの中心に入り始めています。
そこが面白い。
応援団も熱かった

この日は選手だけでなく、応援団も凄かったです。
僕の席は、内野席に最も近い選手入退場通路のそばにある外野指定席でした。
実際に座ってみると、グラウンドも見やすく、応援の熱気も間近で十分に感じられます。
普段は内野席を取るのですが、3塁側にもポツポツいらっしゃるスワローズファン。
得点の度に、例の電飾付きの傘が開いて盆踊りのように上下する東京音頭。。カープファンとしてはなんともな冷えた空気感を味わい。。
しかし、この外野席は熱かった!「次から神宮はこの席でいいな」
と思いました。
この日は前の席に、お笑い系のノリのいい男性が座っていて、試合中にすっかり仲良くなりました。
聞けば、今シーズンだけで神宮に9回も足を運んでいるとのこと。
なかなかの強者です。
しかしながら、4点先行され「今日は流石に勝つ気がしませんね?」などと弱気の感想。選手ごとの応援プラカードまで携えてやってきている筋金入りのカープファンでもこうした本音が。。
対して、僕は「この試合、絶対ひっくり返りますよ!」と励ましてあげました。苦笑
ちなみに僕は、6月の西武との交流戦、夏場の東京ドームと神宮、そして今回で今シーズン4回目の球場観戦でした。
「4位」で終わったシーズンではない
この勝利でカープは3連勝。
そして今季4位が確定。
もちろん、4位という順位そのものを喜ぶことはできません。長年のカープファンとしてはもっと上に行ってもらいたかった。
ただ、今年は「4位だった」という一言だけで片付けてしまうには惜しいシーズンだったと思います。
若い選手が次々と出てきました。
後半になるにつれて、チームの空気も変わりました。
そして最後に、0対4からひっくり返すこんな試合を見せてくれました。
昨日、マツダスタジアム最終戦でのファンへの挨拶で新井監督は「来シーズンからカープは生まれ変わります!」と宣言していました。
来年からではなく、実はお願いがあるのですがこの秋からカープは生まれ変わっていたのです。
今年は、
「優勝できなかったシーズン」
というより、
「次のカープが始まったシーズン」
だったのかもしれません。
勝田、名原、佐々木をはじめとする若手が、来年どこまで伸びるのか。
既存の主力とどんな競争になるのか。
今から楽しみです。

2026年10月4日、神宮球場。
4点差でも、なぜか負ける気がしなかった夜。
長いことカープを応援してきましたが、僕にとっては、忘れられない一試合になりました。

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