MacBook Pro 15インチMid2012はまるで古いメルセデス


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■ 秋葉原のジャンクショップにて遭遇

先日、秋葉原のジャンクショップをぶらぶらと物色していたところ、Dランク・箱付きの15インチMacBook Pro 2012 非Retinaモデルが目に留まりました。

値札は7,500円。Dランクの理由は「DVDスロットの排出不良」とのこと。光学ドライブなんて今どき滅多に使わないので、軽い気持ちで連れて帰ることにしました。

■ 家に着いて分かった、想定外の不調

ところが家の机に置いてみると、どうも座りが悪い。左サイドがねじれたようにカタカタと動くのです。

裏面を指でそっとなぞってみると、うっすらとした盛り上がりも感じます。「これは……」と嫌な予感を抱きながら裏蓋を開けてみたところ、案の定。。バッテリーが膨張していました。

どうやらDVDスロット排出不良の原因もこれで、ドライブユニットがねじれているのです。ビスをきつく締めるとシャーシ全体が歪んでしまうため、今はコーナー2箇所だけを緩めに留めて、騙し騙し使っています。

■ 購入後のメンテナンス

・内部清掃

 Dランク品とはいえ、外観は綺麗でしたが、この年式です。中身の清掃は必須。まずはエアースプレーでファン、ダクト周りの埃飛ばしです。案の定、空気の流れに沿って至る所に埃が付着しており、徹底的に除去。

・グリス塗り替え

 次にCPU,GPUの放熱グリスの塗り替えです。やはり14年も経つとグリスもかなり固体化しており、新しいグリスに塗り替えました

・メモリ増設

 この機種のメモリスロットは2つあります。片側のスロットに8GBが1枚刺さっており、もう片方のスロットは空いています。手持ちの8GBメモリを空いているスロットに装着して16GBに増強。

・OCLPでMontereyに

 標準搭載のHDDとmacOS Catalinaの組み合わせでは、動作こそするもののかなり非力です。

 しかもCatalinaでは動作しないソフトがいくつかあったため、OCLP(OpenCore Legacy Patcher)を使って 

 Montereyまで引き上げてみました。

 ところが今度はHDDがボトルネックとなり、耐えられないほどの遅さに逆戻り。

・SSD化

 秋葉原の中古パーツショップで500GBのSSDを購入し換装。

 Montereyもサクサク動き、ようやく実用に足るレベルへと落ち着きました。

 やはりこの世代のMacの延命は、SSD化が生命線のようです。

■ 中身のスペックをおさらい

搭載しているのは2.3GHzクアッドコアのCore i7、グラフィックスはNVIDIA GeForce GT 650M(GDDR5メモリ512MB)という組み合わせ。

ざっくり言えば、2012年当時としては十分に力強かったCPUと、軽いゲームや動画編集くらいならこなせるディスクリートGPUのペアです。

もちろん今の基準で見れば非力そのものですが、Web閲覧・YouTube・radikoといった日常使いの範囲であれば、まだまだ現役で働いてくれます。

■ 年代物の弱点

ただし思わぬ弱点もありました。スピーカーが経年劣化しているのか、まるで安物のイヤホンのようなチープな音しか出ません。

そこで試しにJBLのBluetoothスピーカーを繋いでみたのですが、ここでも予期せぬ落とし穴がありました。

本体から30cmほど離すと、音がぷつぷつと途切れてしまうのです。

どうやらBluetoothアンテナ自体が弱っている様子。

仕方がないので、写真のように本体にぴったりと密着させてスピーカーを置き、なんとか運用しています。

なんとも涙ぐましい光景ですが、これはこれで愛嬌があるものです。

発売から14年も経てば、Macもこういう壊れ方をするのだなと、妙な納得感がありました。

■ ブログ執筆専用機として第二の人生

そんなクセの強い1台ですが、ブログ執筆専用機として活躍中です。

ソフトの立ち上げやタブの切り替えには一瞬もたつきを感じるものの、ひと通りの作業はストレスなくこなせます。

もちろん、性能だけを見ればApple Silicon搭載のMシリーズが圧倒的です。

でも、このMacの価値はそこではありません。

Montereyとの組み合わせなら、Webブラウジングやブログ執筆くらいなら今でも十分実用になります。

爆速には程遠い。でも、「もっさりしてイライラする」というほどでもない。

Finderを開くと少しだけ考える。アプリがワンテンポ置いて立ち上がる。そんな“そこそこの遅さ”さえ、このMacの味わいに思えてきます。

休日にコーヒーを飲みながら、ゆっくりブログを書く。そんな時間の流れには、このMacのテンポが不思議なくらいよく似合うのです。

そして何より、このMacにはMシリーズにはない楽しさがあります。

14年間溜め込んだ埃を飛ばし、メモリを増設し、SSDへ換装し、CPUグリスを塗り替え、自分に合ったmacOSを選ぶ。

パソコンを「使う」だけではなく、「育てる」。そんな楽しみを味わえる最後のMacBook Proの完成形が、このMid 2012なのだと思います。

例えるなら、古いメルセデスのような存在でしょうか。

あちこちにガタは来ているけれど、いざ走らせてみると意外としっかりしていて、乗り手を裏切らない。

Apple Silicon時代になった今だからこそ、休日にゆっくり付き合いたくなる相棒であり、これからも手元に残しておきたい、貴重なIntel Macコレクションの一台です。

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