このブログについて
Macや旅、日々の暮らしの中で気づいたことを、気ままに綴っています。
古いMacを楽しむこと、街を歩くこと、そして日常を少し心地よくする工夫。
そんな「好きなもの」を、自分のペースで記録していくブログです。
新着記事

我が家のコロナ看病記
2024年9月13日 06:30はじめに
先日、妻がコロナに感染しました。
3LDKの我が家での約一週間の隔離生活。息子ともども「家庭内感染だけは何としても避けよう」と、家族三人で妙な団結感を持って乗り切った一週間でもありました。
結果として、僕も息子も感染せずに済みました。今回はその記録を残しておきたいと思います。
発症から回復まで
金曜日
朝、妻が喉の痛みを訴えました。
この時点ではまだ「ただの風邪かな」という空気で、具合の悪かった愛犬を病院に連れて行くのに、妻も念のためマスクをして車に同乗していたくらいでした。
ところが午後になって38度台の熱。抗原検査で陽性が出ました。
病院では「高齢者や持病がある方でなければ、高額な抗ウイルス薬までは必要ないでしょう」とのことで、鎮痛剤と解熱剤をもらって帰宅。
その夜には熱が39度近くまで上がり、「頭が割れるような痛み」だったそうです。
土曜日〜日曜日
高熱と頭痛、倦怠感のピーク。
食欲もほとんどなく、水分を摂るのがやっとという状態が続きました。
月曜日
ようやく熱が下がり始め、少しずつ食欲も戻ってきました。
火曜日〜水曜日
平熱に戻り、水曜の午後にはすっかり起き上がれるまでに回復。
木曜日
日常生活に復帰。金曜には出社できるまでになりました。
家族で乗り切った一週間
一番心配していたのは、家庭内感染です。
3LDKのマンションで完全に離れて暮らすのは無理がありますが、妻には一部屋にこもってもらい、できる限り接触を減らす生活に切り替えました。
食事や必要な物は部屋のドアを少しだけ開けて渡す、という何ともささやかなやり取りでしたが、しんどい中でも妻は「ありがとう、ごめんね」と一言添えてくれるのが常で、こちらの方が申し訳なくなる場面が何度もありました。
食欲がない間はゼリーやスポーツドリンクを、熱が下がってきてからはうどんやスーパーの彩り弁当を少しずつ、様子を見ながら差し入れる日々でした。
息子も「お母さん大丈夫かな」と気にかけながら、家の中の消毒や換気扇の管理、ゴミ出しなど、できることを自分から手伝ってくれました。
普段は家事に無縁な大学生男子ですが、こういう時に自然と動いてくれるものだなと、少し見直したのを覚えています。
三人で「絶対うつらないようにしよう」と妙な連帯感を持って過ごした一週間でした。
家の中でのルールはシンプルです。
- 各自マスク着用(寝るときも)
- こまめな換気(隔離部屋はブラインドを閉めて窓を半分ほど開放、他の部屋も5センチほど開けたままに)
- トイレは使用後すぐ消毒、洗面所も使用のたびに除菌スプレー
- コップは各自紙コップ、食事は割り箸と紙皿
中でも一番効いたと感じたのは換気でした。
以前読んだ本で、感染症の専門家が「どんなに汚いラーメン屋でも、換気扇がしっかり回っていれば感染リスクは低い」と書いていたのを思い出し、それを信じて家中の空気の流れを作ることを徹底しました。
結果的に、微量なウイルスの付着や一瞬の空気の共有くらいでは感染しないのだと、身をもって実感することになりました(もちろん個人差はあると思います)。
なぜ感染したのか
妻が思い当たる節として語ったのは、発症の4日ほど前、妻が職場で激しく咳き込む上司と差し向かいでランチをしていたこと。
同じテーブルにいた別の同僚も同じタイミングで発症しているので、そのあたりが感染源だったのだろうということでした。
今回の教訓
激しい風邪症状が出たら、まずコロナを疑ってみること。
抗原検査キットは常に家庭に常備しておくこと。
そして、少しでも怪しいと思ったら迷わずマスクを着ける。これに尽きます。
妻は熱にうなされながら「病院では勧められなかったけど、次かかったらお金がかかっても抗ウイルス薬をもらう」とこぼしていました。
それくらい、今のコロナも決して侮れるものではないのだと感じた一週間でした。
そして余談ですが、僕自身は翌週から深圳出張を予定していたのですが、妻の発症を機にホテルと航空券をキャンセル。Trip.comでの一括手配だったので手続き自体はワンクリックで済み、キャンセル料も2万円程度で収まったのは不幸中の幸いでした。
家族の誰かが倒れたとき、看病そのものよりも、お互いを気遣いながら普段よりちょっとだけ丁寧に接する時間の方が、案外記憶に残るものかもしれません。

チャットアプリはスマートに
2024年9月12日 09:03先日、中国駐在時代勤務先の部下だった中国人女性から、電話で以下のような相談を受けました。

彼女は5年ほど前に日本の電気関連会社に転職して、現在は中国現地の営業部長職。
数ヶ月前、社内の新しいプロジェクトの中心メンバーとして抜擢され、多忙な日々を送っています。
先月僕が深圳に出張した際、一緒に食事をしたのですが、日本から送り込まれてきているプロジェクトメンバーのモラールが低く、プロジェクトが予定通り進まないので悩んでいる、どうしたものか?という相談を受けました。
彼女が携わるプロジェクトは社長直下とのことでしたので、頃合いを見て社長への現情報告を、もちろん日本側のプロジェクトリーダーも巻き込んで実施するように伝えました。
今回の電話相談は、そのプロジェクトリーダーにまつわる相談でした。
相談をまとめると以下のような内容です。
・プロジェクトリーダーから、彼女のスマホに中国のチャットアプリ「WeChat」で業務指示が飛んでくる。
・退勤後、休日お構いなしに飛んでくるため、彼女にとって大きなストレスになっている。
余談となりますが、中国のコミュニケーションツールは10年ほど前までは、主にPCで使う「QQ」というアプリが主流でした。
スマホ時代に入って、シンプルで多機能な「WeChat」に一気に置き代わっています。LINE,Facebook,PayPayを統合したようなアプリで、中国では必須とも云えるアプリです。
開発会社は「QQ」「WeChat」どちらも深圳のテンセントです。
チャットアプリの使い方3つのの問題があった
①時間外の業務連絡
退勤後だろうが、休日だろうが、お構いなしにチャットが飛んでくる。
②個人的な内容のメッセージ
プロジェクトメンバーへの愚痴。
プロジェクトが思うように進まないボヤキなどが折り混ざっている。
③文章がなっていない
長文でメリハリがない。他人にわかってもらおうという文章ではない。
まして相手は外国人なので、日本人以上にわかりやすく書くという努力が必
要、にも拘らず、その姿勢が見られない。
上記3項目への対応策アドバイス
①まずは、時間外の連絡が負担になっていることを伝える。
緊急の業務連絡であればやむを得ないが、就業時間内に指示をしてほしい。
②指示を明確に
③箇条書で
彼のような場合、一旦スマホのメモアプリに文章を書き込み、その文章を読み返してわかりやすい文章に直してから、正式にチャットで送る、という2ステップの工程が必要なのです。
垂れ流しのような業務文章を人に読ませる。しかも勤務時間外に。。
これは、誰にとってもストレスです。
チャットアプリが便利な反面、送った先の向こう側の人間の状況が見えていないのです。
僕の以前の勤務先の経営者もそうでした。
夜中に、自分の思うようにならない会社の状況について、その責任を他人に転嫁するような文章を送ってくるのです。
たまりかねず「あのような文章は、誰が読んでも気分の良いものではありませんよ。」と苦言を述べると「そんなつもりじゃないんだけどね。」という弁解。
そんなつもりではないのであれば、誤解を招かない文章を書くべきなのですが。その能力が無いが為に人を傷つけてしまう。
スマホのチャットアプリが吐き出しツールだたとすれば、ちょっと哀れです。
便利で高性能なスマホ。
自分、自分と繋がる人。双方ハッピーになれるような使い方をしなければ、スマホが気の毒ですよね。
しかも、会社で人を使うような立場になれば、周囲に動いてもらってナンボ。自分はお神輿。皆が動きやすい環境を自ら作る。これ当たり前です!

赤いペガサス
2024年9月11日 13:55F1漫画不朽の名作

前々回までクルマのお話を3回書いたところで、漫画編で思い出の深い作品がもう一作あったことを思い出しました。今回はそのお話。
僕が高校生だった1970年代後半、少年サンデーに連載されたF1漫画『赤いペガサス』。
作者・村上もとか氏による、当時未だ一部のマニアにしか知られていなかったF1というモータースポーツ。その緻密な描写とドラマティックな展開に毎週ワクワクしながら、毎週水曜日の少年サンデーの発売を楽しみにしていたことをよく覚えています。
この漫画、「GT roman」同様、数年前て電子書籍で買い直しました。
宿命を背負った天才レーサー
主人公・ケン・アカバは、日系イギリス人の若きF1レーサー。
彼は「ボンベイ・ブラッド」と呼ばれる世界でも稀な血液型の持ち主で、事故は即、死につながるリスクを抱えています。
当時、時速300キロに及ぶレーシングスピードに車体の安全性が追いつかず、ドラーバーの事故死率も高かったF1の世界。
彼はそんな宿命を背負いながらも、天性のドライビングセンスと不屈の闘志で、過酷なF1サーカスを転戦していく物語です。
フェーラーリ308GTレインボー
物語の冒頭、英国で妹のユキが乗るクルマとして、フェラーリ308GTレインボーが登場します。
1976年のトリノ・ショーで発表された、ディーノ308GT4のシャシーをベースに、ベルトーネがデザインしたタルガトップのコンセプトカーです。3リッターV8エンジンを搭載し、最高出力255馬力
コンセプトカーなので市販はされなかったのですが、そんなクルマが市販車として登場してしまうのも漫画ならではの世界です。
そして、「雨の日には車をみがいて」とは真逆のカーバトルシーンが。。
またもこの話題で恐縮なのですが、高性能なクルマにはそれに見合ったドライビング技能が必要。その「究極すぎるお手本」というシーンが赤いペガサスに登場します

ヒースロー空港で日本からやってきた兄・ケンを迎えるユキ。
彼女の愛車フェラーリ308GTレインボーのハンドルを握るのはケン。
家路に向かう途中、パパラッチに遭遇。
「あんな車に乗ってるのはどこぞのお坊ちゃんだ?からかってやろうぜ!」とばかり、5台のスポーツカーがケンのフェラーリを猛スピード追いかけ回すのです。
しかし、そこはF1ドライバー。相手が5台もいるので、壮絶なバトルとなりながらも超人的なドライブテクニックで1台残らず蹴散らしてしまうシーンは圧巻でした。
「雨の日には車をみがいて」で、BMW 2000CSを操りきれなかった主人公とは対局の展開。
フェラーリの真価を極限まで引き出すドライビングテクニック。このシーンは40数年経っても脳裏に焼き付いています。
ツーリングカーレースからF1へ

ケンは元はツーリングカーレースのドライバーでした。
ある、日本のチームがF1に進出するため、セカンドドライバーとして英国人でありなからルーツを日本にもつケンを迎え入れたのです。
このへんの展開は、後年のロータス・ホンダが中嶋悟を迎え入れた状況に酷似していますね。
余談ですが、ツーリングカーの世界からF1に移行した選手は過去にジャン・アレジ、ゲルハルト・ベルガー、ミカ・ハッキネンなどがいたようです。
F1は、極限のスピードとマシンコントロールが求められるのに対し、ツーリングカー選手権は、接近戦での駆け引きや多様な路面への対応、戦略的なレース運びが重要になります。
双方のレーシングカテゴリーで、優れたドライバーであるケンに勝負を挑んだロンドンのパパラッチ。相手が悪すぎました。

iPhone16登場!
2024年9月10日 20:399月10日深夜とばかり思い込んでいたiPhone16の発表。未明だったのですね。
不覚にも今朝のNHKニュースで知りました。
幾つかのネット情報からその特徴と僕個人の感想をまとめてみました。

デザイン
iPhone12から15まではほぼ同じスクエアなデザイン。16はエッジが丸っこくなったようですが、やはり登場感には乏しいなぁ。。と感じました。
思いっきり先祖返りしてiPhone3Gみたいな丸いデザインにしたら、もっとインパクトがあったと思います。
でもRが多いとどうしても部品の収まりの都上、サイズが大きくなっちゃうので、今更あのデザインには戻れないんでしょうね。
カラー
◦Proシリーズ:カラーバリエーションから、わりと人気のあったブルーチタニウムが消えて、ブラックの他はライト系の。。というか?白、灰、ラクダといった、まるでおじいちゃんの股引きのようなカラバリとなりました。
ちょっと!ちょっと!なんでそうなるの〜〜。?です
おそらく。。ですが、15Proからの採用されたチタン合金。これがまた、加飾加工をするにはちょっと厄介な素材なのです。
15Proのカラバリ歩留まり実績踏まえて、色加工がし易い(安易な?)色に整理したのでは?と勘ぐってしまいました。
このへんはサプライチェーンマネジメントの権化、クックCEOが強権発動しそうなことですね(?)
なので、ブルーチタニウムのiPhone15Proをお持ちの方は勝ち組と云えます。
貴方のブルーチタニウム1台の良品を取るために、3台はおシャカ(不良)が発生しているはずです。。。(誇張しすぎた個人の思い込みです。。)
【後日追記です】:iPhone15Proでチタンを採用している箇所は、側面と内部の本体が一体となったフレーム部分で、背面部は14Proと同じく「テクスチャードマットガラス」というすりガラスのような製法で作られたガラスなのだそうです。(大きな何違いをしておりました。)

◦16無印:あっと驚く5cへの先祖返りとも言うべきパステルカラーのオンパレード。
加えて縦に並んだ2カメラ、しかもわざわざ枠取りハイライトしてミニオンズの眼鏡のようです。
SOC
iPhone16 Proに搭載されたA18Proは、iPhone15 ProのA17 Proより15%性能向上しているのだそうです。たったの15%です。
いっぽう、 iPhone16無印に搭載されるA18無印は、iPhone15 に搭載のA16 無印と比較して性能向上率は30%。2世代向上したSOCでもこの程度です。
つまり、両モデルとも15シリーズからは買い替えるほどの進化ではないといえますね。
アップルインテリジェンス
期待のAI機能!15proでも対応する模様。日本語対応は来年からです。
急いで16シリーズに買い替える必要はありませんね。
Chat GPTもGoogle Geminiもありますし。。

まとめ
①iPhone16無印に乗り換えるべき人
・アップルインテリジェンスを使いたい人(15Proは対応しています。)
・現在使っているiPhoneの電池が消耗していて、電池交換が面倒な人
②iPhone16Proに乗り換えるべき人
・アップルインテリジェンスを使いたい人(15Proは対応しています。)
・光学5倍ズームが欲しい人(ちなみに観光スナップは3倍で十分です。)
・現在使っているiPhoneの電池が消耗していて、電池交換が面倒な人
③iPhone16無印に乗り換える必要のない人
・現状のiPhoneに不満のない人
④iPhone16Proに乗り換える必要のない人
・iPhone15Proユーザー 特にブルーチタニウムユーザーは乗り換えてはいけません。
iPhoneとAndroid、数年前からスマホとしての性能はAndroidのほうが先を行っていると言われていました。
。。となると、iPhoneのアドバンテージはその洗練されたデザインにあったと思うのですが、写真を見る限りではどうも微妙です。
実機が店頭に並んだら再レビューしてみたいと思います。
*触ってきました
↓
クルマのお話(BMW2000CS vs トヨタ1600GT)
2024年9月10日 08:56こんにちは!前回、前々回と2回にわたり、クルマのお話をしましたので、Blogに登場した5台のクルマについてのスペックを一覧表にまとめてみました。
こうみると欧州の名車に対して当時の日本車もいい線いってるように見えますが、まだまだ技術の差が歴然とあったようです。
特に「雨の日には車をみがいて 第四章」に登場する、BMW2000CS とトヨタ1600GTの数字以外の技術差をAIなども用いてまとめてみました。
僕がまだ幼稚園生だった頃1960年代後半、日本車は性能面で欧州車に追いつこうと努力していました。
しかしながら、まだまだモノづくりの伝統の差が歴然。
エンジン性能、ハンドリング、ブレーキ性能、快適性など、総合的な性能ではまだ欧州車に及びませんでした。
そうしたなかで、スカイライン2000GTRやトヨタ1600GTなど、ポツポツと欧州のスポーツ車を脅かすような車が出始めた時期でもあったようです。。
碓氷峠でBMWが日本車に煽られている場合ではなかった
ここをすいすい走り抜けるには、高度なドライブ・テクニックが要求される碓氷峠旧道。
ヨーロッパの名車が国産のトヨタ1600GTにカモられてしまうという状況。
堪らず助手席の朝霞圭子は、ハンドルを握っていた主人公に引導を渡し、ドライバー交代。
彼女の鮮やかなハンドルさばきとシフトワークで、あっさりと1600GTを遥か後方に追い去ってしまうくだり。
当時の国産自動車の技術格差を象徴するかのようなエピソードだと思います。
ではBMW2000CS とはどんなクルマだったのでしょうか。またトヨタ1600GTは勝負に値するクルマだったのか?ちょっとまとめてみました。
1)エンジン性能
①エンジンブロックの材質と構造
- BMW M10型:鋳鉄製ブロックで、堅牢かつ高剛性。シリンダー間の肉厚も十分に確保されており、高出力化にも対応しやすい設計。
- トヨタ 9R型:アルミ合金製ブロックで、軽量化には貢献しているが、高回転時の振動や熱変形への対策が必要。
②吸排気系の設計
- BMW M10型:吸気ポート、排気ポートともに、滑らかな形状で流体力学的に最適化されており、高回転域での充填効率が高い。
- トヨタ 9R型:吸排気ポートの形状はBMW M10型ほど最適化されておらず、高回転域での充填効率に限界があった。
③点火系
④エンジン制御
・BMW M10型:機械式制御が中心で、シンプルな構造ながら信頼性が高かった。
・トヨタ 9R型:機械式制御が中心で、BMW M10型と同等の信頼性があったが、高度なエンジン制御技術はまだ発展途上だった。
これらの技術的な差により、BMW 2000CSのエンジンは、高回転域での出力特性やスムーズさ、信頼性において、トヨタ1600GTのエンジンを上回っていました。
2)サスペンション設計
- BMW 2000CS:フロントはマクファーソンストラット式、リアはセミトレーリングアーム式を採用。この組み合わせは、当時の欧州車としては一般的で、ハンドリング性能と乗り心地のバランスに優れていました。特に、リアサスペンションのジオメトリーは、コーナリング時の安定性に貢献していた。
- トヨタ 1600GT:フロントはダブルウィッシュボーン式、リアはリジッドアクスル式を採用。フロントサスペンションは高度な設計でしたが、リアサスペンションは、当時の日本車としては一般的で、乗り心地は良好なものの、コーナリング時の安定性やトラクション性能に限界があった。
2. 車体剛性
- BMW 2000CS:モノコックボディを採用し、高い車体剛性を確保。これにより、サスペンションが設計通りの動きをしやすく、ハンドリング性能の向上に繋がっていた。
- トヨタ 1600GT:ラダーフレームにボディを架装する構造で、車体剛性はBMW 2000CSに比べて劣っていた。これにより、サスペンションの動きが阻害され、ハンドリング性能に悪影響を与えていた。
3. 重量バランス
- BMW 2000CS:フロントエンジン・リアドライブ方式で、前後重量配分は理想的な50:50に近い値。これにより、コーナリング時のバランスが良く、安定したハンドリングを実現。
- トヨタ 1600GT:フロントエンジン・リアドライブ方式ですが、フロントヘビーの傾向があった。これにより、コーナリング時のアンダーステア傾向が強く、BMW 2000CSほどの安定感はなかった。
4. タイヤ
- BMW 2000CS:当時の欧州車としては一般的なサイズのラジアルタイヤを装着。グリップ力が高く、ハンドリング性能の向上に貢献。
- トヨタ 1600GT:バイアスタイヤを装着。グリップ力はラジアルタイヤに比べて劣り、ハンドリング性能にも影響を与えていた。
これらの要因により、BMW 2000CSは、トヨタ 1600GTよりも高いハンドリング性能を有しており、特に、高速コーナーでの安定性や、限界域でのコントロール性において、BMW 2000CSは優れた性能を持っていたのです。
よって碓氷峠で1600GTに勝ち目はなかったのです。
まとめ
BMWの里、ドイツバイエルン仕込みのドライブテクニックをもつ朝霞圭子に言わせたら、「たかが日本車風情がBMWを煽るんじゃないよ!10年早いんだよ!!」って言うところだったんでしょう。
さらには、トヨタとヤマハ共同開発という優れたエンジンを与えられながらも、(予算都合で)ボディが大衆車「コロナ」であることが、余計に彼女の強いBMW愛の逆鱗に触れたのではないかと思います。(前話の1600GTの写真をご参照ください)
片や日産の好敵手GTRとは比較にならない凡庸なデザインです。
たまたま遭遇したクルマのめぐり合わせの悪さでバイバイ。
価値ある物を手に入れると、人生が変わるような出来事や素敵な人との出会が生まれると同時に、予期せぬ人々との競合や妬みも生じます。
手に入れたモノや道具に負けない生き方をしないと苦い思いをするのは世の常でしょう。
若い男が経験する理不尽な別れ。若いときだからこそ出来る経験です。
こんな経験を何度も重ねて、すいも甘いも噛み分けた結果、男の味が出るんだということを教えてくれたクルマのお話でした。