こんにちはかっさんです。今日も読んでくださってありがとうございます。
今回はザウルスに取って代わって、20世紀の終わりから21世紀前半の大ヒットPDA "Palm"についての振り返りをしてみたいと思います。
Palm登場
PI-6000の大ヒット以降、カラー化を経て、インターネットに繋がったりと、どんどん高機能になっていくザウルス。
カラーモデル(カラーザウルス)は、弁当箱のような分厚く大きなサイズとなり、直後に一転して小さなカラーモデル(ザウルスカラーポケット)が出たのですが、色の再現性もイマイチ。加えて液晶の輝度が暗かったのは致命的でした。にも関わらず価格は10万円近かったですし、そんな感じでザウルスは衰退の道を辿っていきます。(その名の通り、一時は隆盛を極めながらも時代の変化に適合できず消えてゆくという運命だったのかもしれません)
それにとってかわって、シンプルな操作性とデザインのPalmというPDAがアメリカから上陸し大人気となりました。
ちなみにIBMからはWorkPadという商品名でOEM商品も出ていたんですよ。
これ自体ネットに繋がるわけではなく、画面もモノクロ。クレードルに乗せて真ん中のシンクボタンを押すとパソコンとデータリンクするという極めてシンプルな機能。
スタイラスペンでGraffitiというアルファベット一筆書きのような文字を覚える必要はあったのですが、例えばAは^ Bはβと書いて入力します。一度覚えて慣れてしまえば結構スラスラ入力できて僕も便利に使っていました。
Palmはプロダクトとしての特にハイテクさは何もなかったのですが、クレードルに乗せればPCとデータ連携ができてるというシンクロの簡易性と、アプリのラインナップの多様性、この2つがユーザーの心を掴んだのだと思います。
アプリは、スケジュール管理、ToDoリスト、アドレス帳と言う基本機能の他、ゲームや辞書、電卓など、今のappストアほどではありませんが様々なアプリケーションが外部提供されていて僕もいろんなアプリをとっかえひっかえ入れていました。
Palmの進化
2000年頃僕がPalmデビューしたVxは値段も4万円切るような手頃な価格でしたし、ネットに繋がらないなど機能に限界はありましたが機動性に優れ、とても重宝しました。
Vx以降、Palm O/Sを搭載したソニーのClieを何機種か購入。2006年頃に使っていた最終形のモデルは200万画素カメラも付き、ネット接続も出来て、今のスマホの道しるべ的な存在となりました。
がしかし、OS自体がシンプルな操作性に重点がおかれていましたので、画像系はやはりショボさが否めなかったでしすし、使っていてツギハギの違和感は否めず、ソフトバンクから2008年に出たiPhone 3Gをすぐさまゲット。あっけないPalmユーザー卒業でした。
Palmの遺産
Palmはスマートフォン以前の時代に、パッと咲いて散っていった、いわば時代のあだ花だったのかもしれません。
しかし、その革新的な技術とデザインは、初代のiPhoneにも影響を与えているものと個人的には思います。
この頃、携帯電話も写メールやiモードなどどんどん高機能になっていき、毎年のように機種変更しましたが、何故かケイタイには思い入れがないんですね。
ガラケーと揶揄されるように、ユーザーの共感の無いところでの身勝手な進化だったような気がしています。