パワエニ

古いMac、旅行、日々の出来事など徒然に綴るBlogです。

チャットアプリはスマートに

先日、中国駐在時代勤務先の部下だった中国人女性から、電話で以下のような相談を受けました。



彼女は5年ほど前に日本の電気関連会社に転職して、現在は中国現地の営業部長職。

数ヶ月前、社内の新しいプロジェクトの中心メンバーとして抜擢され、多忙な日々を送っています。

 

先月僕が深圳に出張した際、一緒に食事をしたのですが、日本から送り込まれてきているプロジェクトメンバーのモラールが低く、プロジェクトが予定通り進まないので悩んでいる、どうしたものか?という相談を受けました。

 

彼女が携わるプロジェクトは社長直下とのことでしたので、頃合いを見て社長への現情報告を、もちろん日本側のプロジェクトリーダーも巻き込んで実施するように伝えました。

 

今回の電話相談は、そのプロジェクトリーダーにまつわる相談でした。

相談をまとめると以下のような内容です。

 

・プロジェクトリーダーは、彼女への業務の指示を、中国のチャットアプリ「WeChat」を使って頻繁に連絡を寄越す。

・彼のTPOを無視したアプリの使いざまが、彼女にとって大きなストレスになっている。

 

余談となりますが、中国のコミュニケーションツールは10年ほど前までは、主にPCで使う「QQ」というアプリが主流でした。

 

スマホ時代に入って、シンプルで多機能な「WeChat」に一気に置き代わっています。LINE,Facebook,PayPayを統合したようなアプリで、中国では必須とも云えるアプリです。

 

開発会社は「QQ」「WeChat」どちらも深圳のテンセントです。

 

チャットアプリの使い方3つのの問題があった

①時間外の業務連絡

  退勤後だろうが、休日だろうが、お構いなしにチャットが飛んでくる。

  

②個人的な内容のメッセージ

  プロジェクトメンバーへの愚痴。

  プロジェクトが思うように進まないボヤキなどが折り混ざっている。

 

③文章がなっていない

   長文でメリハリがない。他人にわかってもらおうという文章ではない。

   まして相手は外国人なので、日本人以上にわかりやすく書くという努力が必

   要、にも拘らず、その姿勢が見られない。

 

上記3項目への対応策アドバイス

 ①まずは、時間外の連絡が負担になっていることを伝える。
 緊急の業務連絡であればやむを得ないが、就業時間内に指示をしてほしい。

 

 ②指示を明確に

 

 ③箇条書で

 

彼のような場合、一旦スマホのメモアプリに文章を書き込み、その文章を読み返してわかりやすい文章に直してから、正式にチャットで送る、という2ステップの工程が必要なのです。

 

垂れ流しのような業務文章を人に読ませる。しかも勤務時間外に。。

これは、誰にとってもストレスです。

チャットアプリが便利な反面、送った先の向こう側の人間の状況が見えていないのです。

僕の以前の勤務先の経営者もそうでした。

夜中に、自分の思うようにならない会社の状況について、その責任を他人に転嫁するような文章を送ってくるのです。

たまりかねず「あのような文章は、誰が読んでも気分の良いものではありませんよ。」と苦言を述べると「そんなつもりじゃないんだけどね。」という弁解。

 

そんなつもりではないのであれば、誤解を招かない文章を書くべきなのですが。その能力が無いが為に人を傷つけてしまう。

スマホのチャットアプリが吐き出しツールだたとすればちょっと哀れです。

 

便利で高性能なスマホ

自分、自分と繋がる人。双方ハッピーになれるような使い方をしなければ、スマホが気の毒ですよね。

しかも、会社で人を使うような立場になれば、周囲に動いてもらってナンボ。自分はお神輿。皆が動きやすい環境を自ら作る。これ当たり前です!