こんにちは!
先日発売されたiPhone16e。そのカラーバリエーションがホワイトとブラックだけなのは寂しい限りでしたね。
しかし本来Appleは、製品の機能やデザインだけでなく、そのカラー名にも独特のこだわりを持っています。
今回は、iMac G3のボンダイブルーから、iPhoneのローズゴールド、ダルメシアン、そしてチタニウムまで、Appleのカラーネーミングとデザインの魅力を深掘りしてみます。
すべては「ボンダイブルー」から始まった
デザインの一大ムーブメントとなったiMac。
1998年、Appleが世に送り出した初代iMac G3は、それまでの“無機質なパソコン”のイメージを一変させました。
その象徴が「ボンダイブルー(Bondi Blue)」というカラーネーミング。
これは、オーストラリア・シドニーのボンダイビーチの青緑の海をイメージした色名で、透明感のある半透明ボディに鮮やかな青が映える、まさに革新的なデザインでした。
時代を彩った「トランスルーセント」デザイン
ボンダイブルーの成功を皮切りに、iMac G3はトランスルーセント(半透明)素材を使ったカラーバリエーションを次々と展開。
• ストロベリー(Strawberry)
• グレープ(Grape)
• タンジェリン(Tangerine)
• ブルーベリー(Blueberry)
• ライム(Lime)
これらはいわゆる「フルーツカラー」として親しまれ、日本でも“iMacカラー”ブームが巻き起こりました。ケーブルやマウス、iBookなどにもこのデザインが波及し、家電や文房具にも透明素材のデザインが流行するなど、大きな影響を与えました。
異彩を放った「ダルメシアン」と「フラワーパワー」
2001年、Appleはさらに大胆なカラーデザインに挑戦します。iMac G3のスペシャルエディションとして登場したのが、
• ダルメシアン(Dalmatian)
• フラワーパワー(Flower Power)
ダルメシアンは、白地に青い斑点模様が入った個性的なデザイン。まるで101匹わんちゃんを思わせるポップさが話題に。
一方のフラワーパワーは、カラフルな花柄を散りばめたヒッピー調のデザインで、60〜70年代のカウンターカルチャーを感じさせる1台でした。
どちらも販売期間は短く、生産数も限られていたため、今ではコレクターズアイテムとして知られています。
iPhoneの「ローズゴールド」と「ゴールド」が人気だった頃
怒涛のAppleのカラー戦略。とくにiPhone 6s〜iPhone 7の時代、女性ユーザーを中心に人気を博したのが、
• ローズゴールド(Rose Gold)
• ゴールド(Gold)
ローズゴールドは、ピンクがかったやさしい色合いで「可愛いけど上品」と大ヒット。
一方、ゴールドはラグジュアリー感があり、シルバーやスペースグレーとは違う特別感がありました。
この頃僕は中国に赴任してたのですが、ゴールドは絶大な人気でした。
この時期、iPhoneは「色で選ぶスマートフォン」としてのポジションを確立し、アクセサリーとの色合わせまで楽しめるようになっていきます。
プロフェッショナル感の象徴「スペースグレー」
iMacやMacBookでは、より洗練された印象を与えるカラーとしてスペースグレー(Space Gray)が登場。
深みのある落ち着いたグレーで、仕事にも私生活にも自然に馴染む、Appleの“定番色”となりました。
このネーミングは「宇宙空間のような広がりと静けさ」をイメージさせ、製品に高級感とミステリアスさを添えています。
素材そのものが美しい「チタニウム」へ
そして最新のトレンドが、iPhone 15 Proシリーズで登場した「チタニウム(Titanium)」。Appleはここで、色ではなく素材そのものの質感にフォーカスしたネーミングを打ち出しました。
• ナチュラルチタニウム(Natural Titanium)
• ブラックチタニウム(Black Titanium)
• ホワイトチタニウム(White Titanium)
• ブルーチタニウム(Blue Titanium)
チタニウムは軽くて強く、耐久性に優れた素材。Appleはこの金属の冷たさと美しさをそのまま活かすことで、プロモデルの機能美をさらに引き立てています。
特に僕はブルーチタニウムのカラーに惚れ込んでこの15PROを購入。このプレミアムカラーを活かすためスマホケースはあえてクリアタイプを使っています。
Appleのカラー名は“体験”を語る
Appleのカラーネーミングは、単なる色の区別ではありません。
そこには必ず、「感情」や「ライフスタイル」を喚起するストーリーがあります。
• ボンダイブルー=海と開放感
• スペースグレー=宇宙の静寂
• ダルメシアン=遊び心とユーモア
• チタニウム=素材の美学とプロフェッショナリズム
そして、「どの色を選ぶか」は、どんな自分を表現したいかであると思います。
このへんがAppleがDEIをあえて全面に打ち出し続けるアイデンティティなんだと思います。
僕が昔からアップル製品に共感を覚える点はこんなところです。
これからのAppleカラーにも注目!
Appleのカラーは、時代によって変化しながらも、常に心に残る名前と色を私たちに届けてくれているのだと思います。
これからも、製品の性能や機能だけでなく、プレミアム感のあるカラーやネーミングから感じるワクワク感も、注目すべきポイントと思っています。
皆さんのApple製品は、どんな色で、どんな気持ちを運んでくれていますか?