毎年クリスマスに放送される、ニッポン放送のチャリティ番組「ラジオチャリティミュージックソン」
僕の中では、懐かしい冬の思い出がよみがえります。
節目の50回
今年で50回を迎えたこのイベントは、視覚障害者の方々のために、音の出る信号機を設置することを目的としてスタートしました。
僕がこの番組を初めて聴いたのは、中学2年生の冬休みが始まる前日、二学期の終業式を終え、帰宅して何気なくつけたラジオ。
欽ちゃん(萩本欽一さん)の声が流れてきて、そこから「ラジオチャリティミュージックソン」という名前を知ることになります。
「とおりゃんせ」のメロディが流れる音響信号が、視覚障害者の方々のために設置されるという趣旨に深く共感し、子ども心に「ラジオでこんな素敵なことができるんだ」と感動したのを今でも鮮明に覚えています。
何故かワクワクした今年のミュージックソン
特に毎年聴いているわけではないのですが、やはり50回という節目。
普段聴いているニッポン放送の朝番組の番宣で、1週間ほど前からそわそわ感が増幅し、
今日は仕事帰りに有楽町で下車して、ニッポン放送本社ロビーに立ち寄りました。
ロビーのTシャツコーナーのスタッフさんに「第一回聴いたんですよ」と、記念のチャリティTシャツを購入しました。
そのあとで、スタジオのある地階への行列に並び、スタジオのライブ中継をガラス越しに見学しました。
行列は30人ほどの入れ替え制で約5分ほど見学できるのですが、行列に並ぶ20分間ほどのあいだ、1975年からの欽ちゃん、和田アキ子さん、研ナオコさんなど歴代パーソナリティの方々の放送風景のパネルを見ながら、しみじみと自分の人生を重ね合わせたり、とても思いの深いひとときとなりました。
イマジンスタジオ
ちなみにこのスタジオはジョン・レノンの名曲にちなんで「イマジンスタジオ」とネーミングされた大型のスタジオで、命名にあたってはオノ・ヨーコさんに許可をとり、のちに彼女も見学に来られたことがあるのだそうです。
ガラスの向こうからのエネルギッシュな放送の風景を見学し、出演者たちのエネルギー溢れるトークに直接触れることができました。
MCを務める出川哲朗さんとオードリーのお二人が繰り広げるパワフルなトークは、まさに50周年の熱気そのもので、僕自身も大いに元気をもらいました。
世代を超えたラジオパワー
またスタジオ見学の行列に並んだ人々の中で、欽ちゃんの第一回の放送を聞いたのは僕だけだったのではないかと思いましたが、ラジオを通じて繋がる善意の輪は、時代が変わってもその魅力を失うことがないのだと実感しました。
SNSやインターネットが普及した今だからこそ、ラジオを通じて感じる温かみが一層特別に思えます。
これからも「ラジオチャリティミュージックソン」が続き、多くの人々の心を繋ぎ、助け合いの輪を広げていけることを願っています。そして僕自身も、微力ながらその活動を応援し続けたいと思います。